就活生や転職を考えている中で、就活サイトを見ていると「○○紙業」や「紙卸」という文字が。
紙に関する企業であることは分かりますが、具体的にどんな業界なのでしょうか。
そこで今回は、紙屋である我々 丸楽紙業が紙屋のリアルを徹底解説いたします!
1.紙屋ってどんな仕事?
紙業界の中でも紙卸商(二次卸)を担当している紙屋は、
担当地域の印刷会社や行政(役場/学校)、一般企業などに指定された様々な種類/大きさの紙を納品することが主な役割です。
いわゆるBtoB(企業間取引)がメインで、紙を作るのではなく、社会全体へ細かな流通を担っています。
2.紙業界について
「紙屋」と聞くと「紙を作成する企業?」という印象を受けますが、
実際には大きく分けて3つのカテゴリがあり、紙を作っているのはそのうちの1つだけです。
- 製紙会社:紙を作る
- 代理店(一次卸):製紙会社の代わりに販売する、卸商へ安定供給する
- 卸商(二次卸):断裁加工を行い小ロットから、印刷会社や企業へ販売する
立ち位置によって顧客や業務内容が異なるので、就活の際にはその会社がどの立ち位置であるかを詳しく見ておく必要があります。
3.紙屋の仕事の種類

主な職種は以下の通りです。
・営業部門(法人営業)
・営業事務部門(受発注担当)
・物流部門(倉庫作業+配送作業)
・断裁部門(紙の断裁/包装)
・企画/カスタマー部門(ECや店頭などBtoCの形態がある場合)
・経理/総務/人事など
紙卸商は、一般的な商社と異なり断裁加工を専門に行うチームが併設されているのが特徴です。
4.紙屋のビジネスモデル

紙屋(二次卸)のビジネスモデルは?
紙屋(二次卸)は、個人事業者や中小規模の印刷会社をメインに取引を行っています。
多くの印刷会社では、主に部数が少ない印刷を担当しており、
それぞれの印刷物に適した紙の種類と寸法が求められます。
印刷会社としては、在庫を常備しておくよりも
変動の大きい注文に合わせて
紙屋(二次卸)から指定の寸法の紙を購入した方が結果的に安く済む場合が多いです。
そのため紙屋(二次卸)は細かな注文に対応すべく、
・取り扱う紙種類の多さ
・断裁加工
・提供スピード などに価値を創ります。
また、提供スピードは特に重要な要素の一つであるため、各地域に根差した物流網を提供しています。
5.紙屋で働く人のリアル

紙屋(二次卸)の特徴としては、地域に根差した流通網の中で活動していることが多いので、
転勤が少なく自身のライフスタイルを調整しやすいところが魅力です。
一方で、シーズンごとのイベント時期や企業・行政の決済時期は繁忙期となり、残業が増えることも。
この記事を作成している丸楽紙業株式会社の
平均残業時間は、1時間/月です。
繁忙期には業務量が増える時期もありますが、大きな残業増加が発生する環境ではなく、年間を通して比較的安定した業務量となっています。
転勤を避けながら、地域に密着して働きたい方には、魅力を感じやすい業種と言えるでしょう。
仕事のやりがいは?
固定の得意先が多いため、長く同じ地域・同じお客様と関わりながら仕事ができる点は、紙屋(二次卸)ならではの特徴です。
地域の印刷会社や企業を支える立場として、自身の仕事が地域の流通や印刷物に繋がっている実感を持ちやすい業種と言えるでしょう。
また、中小企業であれば自身の結果が反映されやすいことも挙げられます。
大企業と比較しても、競争相手が少ないため、頑張りが素直に評価されやすい環境です。
紙屋(二次卸)を含む、卸売業・小売業の新人に対して行われた
全国的な調査(ラーニングイノベーション総合研究所)では、72.5%が「できれば今の会社で働き続けたい」と回答しています。
他業種と比較し7.6ポイント高い割合となっており、業界としても定着しやすい環境づくりが進んでいます。
気になる給与は?

就職活動や転職活動をしていると、仕事内容や会社の雰囲気と同じくらい気になるのが「給与」ではないでしょうか。
特に紙業界については、ペーパーレス化が進む現代において、
「紙屋って将来性はあるの?」
「給与水準は低いのでは?」
「長く働ける業界なの?」
と不安に感じる方もいると思います。
そこで今回は、丸楽紙業株式会社の、平均年収・平均年齢・平均勤続年数・年代別モデル年収などのデータをもとに、紙屋で働くリアルな給与水準を見ていきます。
・当社の平均年収
丸楽紙業株式会社の正社員における平均年収は、以下の通りです。
平均年収:約378万円(賞与を除く)
※対象:丸楽紙業株式会社に在籍する正社員
※算出対象:年間支給額より、通勤費・賞与を除く
※賞与は会社業績および個人評価等に応じて別途支給されます
※掲載数値は2025年1~12月実績です
平均年収は、会社の給与水準を知るうえで分かりやすい指標です。
ただし、平均年収だけを見ると、実態とは少し違った印象になることがあります。
たとえば、若手社員が多い会社では平均年収は低めに見えやすくなります。
反対に、役職者や勤続年数の長い社員が多い会社では、高めに出やすくなる傾向があります。
・平均年齢・平均勤続年数
平均年齢:38歳
平均勤続年数:約15.1年
当社の平均年齢は38歳です。
卸売業全体の平均年齢は“42.7歳”と言われており、全体平均と比べると、若い社員も多い構成となっています。
給与水準をより具体的にイメージしていただくため、年代別のモデル年収もあわせて紹介します。
・年齢別年収モデル

※当社数値は、賞与・通勤費を除き、残業代・各種手当等を含んだ数値です
※比較対象である中小企業平均は、賞与・残業代などの変動要素を除いた統計数値です
そのため、完全に同条件の比較ではありません。
ただし、当社は残業時間が比較的少ない環境であることから、実際の働き方としては、大きくかけ離れた比較ではないと考えています。
このように年代別モデルで見ると、紙屋(二次卸)は、地元で長く働きやすい業種の一つと言えます。
単純な金額だけで見ると、業界や企業規模によって差があります。
特に上場している大手紙卸業(一次卸)では、平均年収が“600万円台から800万円台”(ボーナスを含む)となっている企業もあり、中小企業とは給与水準に差があります。(“各企業の有価証券報告書より”)
一方で、中小企業には、
・地域密着型の働き方ができること
・転勤が少ないこと
・一人ひとりの業務範囲が広く、幅広い経験を積みやすいこと
・専門性を身につけながら長く働けること
など、大手企業とは異なる特徴があります。
また、社員同士の距離が近く、自身の意見や取り組みが業務に反映されやすいことも、中小企業ならではの魅力です。
・働き方について
給与とあわせて、働き方も気になるポイントではないでしょうか。
当社の平均残業時間は、月1時間程度となっています。
部署や繁忙期によって変動はありますが、全体としては残業時間は少ない傾向です。
卸売業は「忙しそう」というイメージを持たれることもありますが、当社では比較的ワークライフバランスを取りやすい環境となっています。
もちろん、繁忙期には残業が発生することもあります。
ただし、長時間労働が常態化している環境ではなく、仕事と私生活のバランスを取りながら働いている社員も多く在籍しています。
6.紙屋に向いている人

紙屋で働くうえで特段必要な技能はありません。
ただし、専門的な紙のサイズや重さなどを暗記する必要があるため暗記力があると業務を進めるうえで有利になりやすいです。
7.紙屋の将来性

一般的なコピー用紙などの需要はペーパレスの影響もあり需要が減少しています。
そのため、各紙屋は様々な事業展開を行っています。
・時代と環境にマッチした古紙回収
コピー用紙などの需要は減少していますが、段ボールなどの梱包材は需要が増加しています。
また、法令により、再生可能な資源の再活用が進められている影響で、古紙の価値は年々増加。
これまで回収に費用がかかることもありましたが、現在では古紙を買い取る形になっています。
古紙が出る印刷会社と密接にかかわる紙屋では、この古紙回収に力を入れているところもあります。
・特殊紙の販売
同人誌やパッケージ梱包材などへ、特殊紙と呼ばれるテクスチャに特徴がある特殊印刷紙が活用されています。
これらは、該当業界の発展にあわせ拡大しており、コピー用紙などの一般紙から特殊紙などに主要商品を変更するなど、時代に合った変化が求められています。
また、その他にも世界に目を向けると紙の需要は伸びています。
・脱プラの動き
脱プラの動きが活発になっており、再び紙素材へ目を向けられています。
実際に近年の世界市場では、紙市場が拡大しています。
紙は再生可能な資源であり、プラスチック規制の影響が市場拡大の追い風となっています。
このように、既存の紙事業以外への展開や、国外需要など伸びしろを持っています。
8.まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事を読んで紙屋の概要を少し理解できたと思います。
紙に関わる仕事がしたい人、環境に関する仕事がしたい人、自身のライフスタイルを優先したい人、そんな皆さんにピッタリの業界です。
関西圏内での就活をお考えの方は、ぜひ当社 丸楽紙業にご応募ください!




